苺の魔法

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私は苺が好き❤
……と言っても味じゃなくて、
ビジュアルが好きなんです。

《苺》は
《カワイイ》の象徴の一つ。
《リボン》とか《フリル》と同様、
《ザ・女の子》なイメージ。

だから、
「苺が好き❤」なんて言うのは
可愛いい女子が言うに相応しい気がして、
その範疇外にいる私としては
「あ、形、ビジュアルですから……」と、
そこを強調する次第です。

それに味だけなら、好きの度合いは
果物の中では……まぁ普通。
理由は酸味。

苺は甘さの中に、
ちょっとした酸っぱさが有る。
甘酸っぱい……それが苺……である。

昔(昭和)の苺は今程甘く無かった。
バナナは安心して食べられたけれど、
苺には多少の覚悟が必要だった。

甘い所とそうで無い所があるのは、
ロシアンルーレット的。

だからなのか
今思うと恐ろしい事に、
昔は苺を食べる時には
苺を潰して牛乳をかけ、
砂糖を加えていたのです。

ああ、
ヘルシー志向の今では考えられない!
なんて野蛮だったんだ!

だけど当時は、それが主流。
それを食べる為にガラスの器があったし、
苺を潰す専用スプーンも登場した。

潰した苺の果汁と牛乳が混ざって
ピンク色のミルクになる。
当時は、これが嬉しかった。
それに砂糖を混ぜているから当然、
安心の甘さを味わえる。

今でこそ野蛮と思うこのデザートですが、
後に《いちご牛乳》なる物が登場した事が
この食べ方のトレンド感を物語っております。

しかし何故当時、こうまでして
苺を食べていたのか?

それは苺が《スペシャル》だった
からでしょうか?

昔は旬を味わう時代だから、
苺といえば春。

もしくはケーキに載っている物。

当時ケーキといえば
お誕生日とクリスマス。
(私は昭和の子供)
又はお客さんが
手土産として持って来てくれたり、
逆にお客さんの為のついでに家族にも
という生活状況が一般的。
あとは特別のお出掛けの時くらいだった。

つまり、
限られた季節にのみ食べられるレア感と
特別な時にお目見え出来るスペシャル感。

そして
何故ケーキに使われるのかといえば
やっぱり、苺ひとつで簡単に
見た目が華やぐからでしょう。

ビタミンCが豊富だと言われていても、
苺はやっぱり《ビジュアル果実》。

見た目の魅力でモテはやされるのは、
チョッピリ切ない。。。。

苺はやっぱり……甘酸っぱい……。

ところで、子供の頃
サンリオ出版の《いちご新聞》を愛読していた。
そこに《いちごの王様》という
キャラクター(?)が登場していた。

当時から《いちごの王様》といえば
私にとっては、このキャラクターの事だった。

しかし時が流れた今、いちごの王様は
《あまおう》になっている。
商法○○で揉めたりしてないのかと
思ったのだけれど、
コラボしているのを知り、感心しました。

苺から声が聞こえて来そう。
「カワイイだけじゃないわよ!」

……それでは今日はこの辺で。
またブログでお会いしましょう✨

   夏の真昼

本日のBGM:松田聖子Strawberry Time
         『スイート・メモリー

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小説『フーガ遁走曲~白薔薇婦人が愛した庭~』
https://natsunomahiru.hatenablog.com