黒船文化がやって来る

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《黒船文化》とは何ぞや?
それは私がつけた呼び名で、
外来のイベント・文化のことです。

例えば、
この数年の渋谷での狂乱がみられる
ハロウィーン》も
《黒船文化》の一つです。

そして、
その最たるものは
《クリスマス》でしょう。

私は子供の頃
《クリスマス》が好きでした。
クリスマスプレゼントがもらえるし、
街がイルミネーションやオーナメントで
デコレーションされて
とてもキレイで、ワクワクしました。

無宗派の私は、日本人の多くが
そう過ごすであろうクリスマスを
過ごして来ました。

友人達と小さなパーティをする。
部屋を飾り付ける。
プレゼント交換をする。
食事にはチキン。
メインはクリスマスケーキ。

プレゼントにケーキ、これは
誕生日がもう一回来た様なものです。

あっ、イエス・キリストの誕生日でしたね。。。。

私は子供時代、若い時分は
自分、自分達が楽しむイベントとして過ごしました。

商店に流れるクリスマスソングも、
気分を盛り上げてくれます。

「クリスマスは楽しいもの」という風潮ですから、
「何も無い独りのクリスマスは淋しい」とか、
惨めとまで感じる人もいる様で、
無理矢理予定を入れたり、見栄を張る人もいる様で……。
ホンにすっかり根付いた黒船文化です。

では、本場西洋のクリスマスは
どのようなものなのでしょうか?

映画や物語等からみると、昔から
子供や若者達は日本同様の
過ごし方をしている人が少なく無い様です。

以前読んだ
イギリスに造詣の深い
井形慶子さんの著書の中で、
印象的なお話しがありました。

あるイギリス人男性が
クリスマスの日に外出し、
一人の男性客を連れて帰宅した。
家にいた妻が驚いたのは、
その客が着ていた上等なセーターは
妻がその日に夫へあげたばかりの
クリスマスプレゼントだったからである。

この客は家が無く辛い日々を送っていた為、
そのイギリス人男性は
「クリスマスに自分が他者に出来る事をした」だけの事だという。

この客とそのイギリス人男性は
旧知の仲という訳では無く、
ここ数日、
何度か路上でイギリス人男性が見かけていただけだそうです。
そしてクリスマスに
このイギリス人男性は
家に招き、もてなしたそうです。

私は、この話に
クリスマス・スピリットの一端を見た気がしました。

親(大人)が子供(他者)を喜ばせる為に、
クリスマスプレゼントを贈り、
楽しく過ごすとは、幸せな事です。

人が他者を思いやれる気持ちを持っとか、
言動で示すとかが
一年に一度は有って、
それが何の日でも良いんだけれど、
べつにクリスマスでも良いんじゃないかな。

楽しい日、幸せな日が
一日増えるなら、何でもウェルカム!
日本人はこんな気質があるから
それが、日本に《黒船文化》が浸透する理由かも知れません。

さて、
クリスマスのお話しも色々ありますが、
私のオススメは
『29才のクリスマス』
25年前のTVドラマですがDVDが有れば是非。
ミステリー小説なら、
毎度ですがアガサ・クリスティ
ポアロのクリスマス』と
『クリスマスプディング』です。

そして
クリスマスといえばサンタクロースを
忘れちゃなりませんが、
私は子供の頃
サンタクロースの存在を
一度も信じた事はありませんでした。

そのお話しは、又
別の機会に。

……それでは今日はこのへんで。
またブログでお会いしましょう✨

   夏の真昼

本日のBGM:沼田元気『盆栽クリスマスツリー』


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小説『フーガ遁走曲~白薔薇婦人が愛した庭~』
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