ハワイのくじら

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平均的な人間の記憶力だと、
自分の中の一番古い記憶は
大体3才頃の記憶だそうだ。

私もその頃の記憶が
一番古い記憶かなと思う。
ぬいぐるみをプレゼントして貰って
嬉しかった記憶……かな?

3才児の生活の中で
ぬいぐるみを貰った回数と
ご飯を食べた回数を比べれば、
圧倒的に食事をした回数の方が多い。
でも、
『ご飯食べたなぁ』という
記憶は無い。

つまり、印象強い出来事が記憶に残る
という事は、その通りなのでしょう。


まれに、
「お母さんのお腹の中にいた記憶が有る」
と言う子供がいるそうだ。
これに関しては、
「本当に覚えている場合も有るが
親を喜ばす為の無邪気な嘘も有る」
そうだ。
本当に覚えていた子供も、
やがて記憶から消えて行く様です。
やはり胎内より、世の中の方が
ずっと刺激的だからでしょうか?

こういった子供の頃の記憶と、
学習としての記憶力は
関係があるのか?

昨日TV『一番だけが知っている』
という番組で
凄技を持つ若い男子数人が紹介された。
皆、高いIQだったり、学業優秀な人達。

その一人に
テトリスの達人がいた。
『ゲームの処理能力の凄技を持つ人』
という感じの紹介をしていたが、
やっぱり『天才』と言えると思う。

テトリスは次に出てくるコマが
3つ先迄ディスプレイの枠外に表示される。
この天才くんは、
その形を先に覚え、
そのコマが枠内に登場した時には、
何処に配置すれば良いのかが、
既に解っているそうです。
後は指先のテクニックがモノをいうが、
やっぱりこれも凄技を持っていました。

だから驚異のスピード技!

でも彼はこれに留まらず、
『透明テトリス』なるモノをも披露した。
これは、
ディスプレイの枠内に積み上げられたコマが
全て非表示になる為、
コマをどう配置したか、
何処に空間が有るか、という
記憶力も必要とする。

彼は
これも変わらぬスピードでクリア!
少し違うけれど、
『早食いの大食い』的なスゴさ!!

『天才』は凄いし、
『天才がその才能を活かせる社会』は
素晴らしい。


私の幼稚園児時代、
お絵かきの時間の事。
隣の席の男の子が
「ハワイのくじら」と言って、
自分の描いた絵を見せてくれた。

その絵は
画用紙いっぱいに大きなくじらと
海を表す波みたいなモノが、
描かれていた。

海、波はよく覚えて無いけれど、
そのくじらは強烈に覚えている。

その大きなくじらが
花柄だったからだ。

魚が(くじらは魚じゃ無いけれど)
花柄なワケ無いのに、
花もようを描いた。
この柔軟性と、
南国の楽しさを魚で表現した
(ハワイは行った事が無かったけれど、
子供ながらに『楽しい南国』という
知識はあったと思う)
という、発想力に私は驚いた。
衝撃だった。

又その頃
自分と同じ年頃なのに
ピアノが凄く上手な児童の事も
見聞きしたとは思うが、
「スゴイ」と思えど、衝撃は受けなかった。

《ハワイのくじら》は、
私の一番古い天才児の記憶です。


……それでは今日はこのへんで。
またブログでお会いしましょう✨
   夏の真昼

本日のBGM:杉真理『波の彼方Hawaii 』

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夏の真昼 著 小説
『フーガ遁走曲~白薔薇婦人が愛した庭~』
https://natsunomahiru.hatenablog.com

1980年代のヨコハマを舞台にした物語。
それは、記憶に残ってしまう物語。。。。

是非一度お読み下さい✨