七夕物語

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今日は七夕。
七夕の物語だが、
織姫さまと彦星さまは恋にかまけて
仕事をお座なりにした為、
天の川を挟んで隔てられてしまった。
それ以降、二人が会えるのは一年に一度、七月七日だけ。
だけど雨が降って天の川が氾濫してしまうと会えない。
というお話だ。
子供の頃に聞いたので、ふ~んという感じだった。

物語はこれでおしまいの様だが、
それから……どうした?

二人が結婚していたか否かで、話は違ってくる。
結婚していたら彦星は《単身赴任》となる。
織姫も機織りという仕事があるので
《単身赴任同士》という事になる。
一年に一度しかチャンスはないが、
子供が出来ればお金もかかるので二人は働く。
家庭という張り合いがあれば、
結婚生活も続きそう。


子供がいなくても、
結婚していてもしていなくても、
互いの愛が冷めなければ
一年に一度でも良いから会いたいと思うだろう。

そして今だったら、電話もメールもスカイプもある。
一年に一度なんて我慢しなくて良い。
なんなら、二人を引き裂いた人を
人権蹂躙(じんけんじゅうりん)で訴えて、
七夕制度の廃止と同居の自由を勝ち取る事も出来そうだ。

めでたく同居出来た二人。
それから……どうした?

互いに仕事を持つ二人だが、
牛飼いの彦星は雨だと仕事が出来ず、
働くのはそれ以外の日。
一方織姫は屋内作業の為、
降っても照っても仕事である。
おまけに家事育児の大半を織姫がやり、
それを織姫が不服としたら、
二人の気持ちに多少の変化が起こりそうだ。

織姫は「夫の洗濯物や食事を考えると、
単身赴任してくれた方が楽」と思い。
彦星も「妻からガミガミ言われたくないから
単身赴任の方が楽」と考え、
上司に長期間の出張を願い出る。
そして又、互いに天の川を挟んで生活する。

別居となり離れた分、心にゆとりが出来て
相手を思いやれるようになった場合、
めでたしめでたし。
一年に一度の再会は嬉しいものとなる。

しかし
別居しても、今は電話もメールもスカイプもある。
接触する機会が増えると、
ケンカする機会も増える。
そうなると「会いたくないな」となる。

ケンカしていなくても、嫌いじゃなくても
「しょっちゅう電話とかでやり取りしてるし、
 仕事とかで疲れてるし、
 優先しなきゃならない事も有るから
 今年はキャンセルしたいな」となる。

七夕は雨の日が多いと聞いたが、
案外、織姫と彦星の願いが反映されているのかもしれない。

……何だか夢の無い物語になってしまっただろうか?

大きな愛を持とう✨美しい恋をしよう✨
星になる前に……。


……それでは今日はこのへんで。
またブログでお会いしましょう✨
   夏の真昼

本日のBGM:佐野元春『ガラスのジェネレーション』

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夏の真昼 著 小説
『フーガ遁走曲~白薔薇婦人が愛した庭~』
ネットで読めます。
https://natsunomahiru.hatenablog.com
是非一度お読みください✨