フレンチカンカン

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華やかな数々のフランス文化の中で、

フレンチカンカンも代表的な1つだと思います。

派手やかでコミカルな踊りは

辛辣なユーモア風刺が得意のフランスチックな気がします。

 

そして映画作品でも、フランス物には驚嘆しました。

記憶に残っている2作品は両方とも

美しき大女優カトリーヌ・ドヌーヴさんが出演です。

 

1つは『シェルブールの雨傘』(1964年)。

リアルタイムでは無く、○年後の二十歳前後の時に

TVで放送されたのをたまたま観る事が出来ました。

 

タイトルとドヌーヴさんは知っていたものの、

ストーリーその他は全く知らず。

真っさらな気持ちで見始めると、

(ご覧になった方はご存知の様に)

役者さんが歌い出します。

 

当時私もミュージカル映画という、例えば

『雨に歌えば』『王さまと私』『マイ・フェア・レディ』等々

ストーリーの中で時々、

歌って踊ってのスタイルがあるモノは知っていました。

どれも歌も名曲と人気も有り、私も好き。

 

だから『シェルブールの雨傘』も同様に、

普通に台詞をしゃべる所が出てくるのだろう

と思って観ていたら、

なかなか出てこない……未だ歌う……みんな歌う……。

という事で、

「とうとう最後まで歌っちゃったよ!」だったのです。

 

これはミュージカルとは違って、全て歌うスタイル。

これは、そう!歌劇、オペラだったのです!

 

「意外な斬新スタイル!」と思いました。

ドヌーヴさんの可愛さを除けばストーリーは

ありふれたモノとも言えるので、

それを凌駕(りょうが)する作品構成が

この映画の本質かもと……。

これはそう、フランス特有の

ユーモアなのではないでしょうか!

 

そしてもう1つの映画が『8人の女たち』(2002年)です。

こちらはリアルタイムで映画館で観覧。

作品は元々1961年に劇場で公演された

フランス人の作家による戯曲だそうですが、

何の情報も無い真っさらな頭で見たところ

舞台セットの様な構成だったので、

それに気付きました。

 

ストーリーが40年前のモノだったせいか

ミステリーの内容も推測に難く無いという感じで

「クラシックな作品」と、やや退屈感もあり。

ですが、流石はフランス映画。

最後のところで

出演者達が横一列になり歌って踊る場面が!

勿論ドヌーヴさんも一緒に。

 

劇の締めとして、歌い踊る……。

何だか時代を感じますが意味は分かります。 

だけどその歌と踊りが

ブロードウェイを基準にしちゃうと

B級っていうか三流っていうか、

驚くほど下手!

「ここで笑わせるのか!」と思った次第……。

 

イヤ、でも待って。もしかしたらそれこそが

最大の見せ場なのかも!

ドヌーヴさんは主婦の役。

フツーのオバサン主婦がキレッキレに踊れるか?

ドヌーヴさんは歌と踊りの下手な主婦を

リアリティーたっぷりに 演じたのではないでしょうか!

 

そのストーリーにプロダンサー役は出てきません。

だから役者さんは皆、素人レベルの

歌と踊りで熱演したのでは!?

これぞフレンチシックなのかも知れません。

 

さて

以上が私個人の感想ですが、

今回は少々フランスをシニカルに

批評してしまったかも知れません。

 

これを読んだフランス人は怒るでしょうか?

怒れるフランス人。。。。

これが本当のフレンチカンカン!

 

……………ナンテね…………σ( ̄∇ ̄;)

 

 

……それでは今日はこの辺で。

またブログでお会いしましょう✨

 

   なつのまひる

 

本日のBGM:ジャック・オッフェンバック『天国と地獄』

 

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