バレエ《くるみ割り人形》

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くるみ割り人形》は
白鳥の湖》《眠れる森の美女》と並ぶ
チャイコフスキー作曲の
3大バレエの一つ。

物語はクリスマスの夜、
少女クララが
クリスマスプレゼントに貰った
くるみ割り人形が夢の中に現れて……。
悪いネズミに
クララが襲われそうになった所を
くるみ割り人形が助けに来て……。
というもので、
ストーリーのみを言えば
「子供向けの可愛いお話し」で
終わってしまいますが、
これがバレエとなると
なんとも素晴らしいんです。

バレエは
踊りは勿論、
衣裳に舞台セット、そして音楽。
この全ての総合芸術だから、
音楽はただのBGMでは無いのです。

バレエはセリフが無いので、
踊りと音楽がセリフの代わりです。

そして、どんなに素晴らしい踊りも、
やはり音楽が一緒でないと。
音楽も、曲だけで楽しめるけれど、
踊りと一体になっているバレエで聴く方が
もっと楽しいです。

なんてったって、その踊りの為に
作られた曲ですから。

バレエのくるみ割り人形
未だ観た事が無い人は、
是非一度観て欲しいです。出来れば劇場で。

ダンサー達は優雅で
軽々踊っている様に見えますが、
かなりバードな動きです。

それでも踊った後の息づかいも
とてもエレガントで、
ダンサー達の美意識の高さに敬服します。

肉体的才能に恵まれていても、
日々大変な影の努力をしなければ
ならない世界ですが、
舞台では観客に光しか見せません。

そういった肉体と精神の鍛練が
綺麗な衣装と舞台のラッピング以上の
見えない華となって
観客に感動を与えている、
芸術だと思います。

一度観たら忘れられない体験になります。
美しさだけを期待して観たら、
それ以上のべらぼうなモノまで見せられます。

バレエは、
くるみ割り人形》の様な華やかなモノもあれば、
《ラ・フィーユ・マル・ガルデ》の様な
コメディタッチなモノもあります。

少し古い映画に
『愛と悲しみのボレロ
というのがあります。
終盤のバレエシーンは圧巻です。
DVDが出てると思うので、こちらも是非✨

バレエが題材のマンガもありますが、
私が好きなのは
山岸涼子の『アラベスク』と
有吉京子の『スワン』です。
ロマンティックなストーリーですが、
まあまあスポコン物です。

さて
作曲家のチャイコフスキーですが、
写真では長いアゴ髭が有り
てっきりおじいさんかと思っていたら、
なんと享年53才だったそうです。
くるみ割り人形》は、
亡くなる1年前に作曲されました。

100年以上前に天才が残してくれた芸術を
今も鑑賞できる事は、奇跡なのかも知れません。

自分が奇跡の中にいると思うと、
何をするべきか、どうするべきかが
鮮明になりますね。

自分が一つベストを尽くした時、
また新たな奇跡が生まれるのかも知れません。

……それでは今日はこの辺で。
またブログでお会いしましょう✨

   夏の真昼

本日のBGM:チャイコフスキー作曲『花のワルツ』

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小説『フーガ遁走曲~白薔薇婦人が愛した庭~』
https://natsunomahiru.hatenablog.com