花のお江戸のイケメン刑事(デカ)

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女子(年齢問わず)が男子(年齢問わず)を
好きになる理由の一つとして、
《イケメン》だからというのが有る。

面白いからとか、優しいから
という理由も有るけど、
美女がモテるのと同様に
《イケメン》つまり美男もモテる。

以前、職場の同僚が
「どうせなら顔が良い男の方が良い。
中身なんて似たり寄ったりだから」
と言った。

こんな風な価値観の人もいれば、
「男の顔なんて前と後ろの区別がつけば良い」
という価値観も有ります。

だから、
イケメンとはいえ
それだけで全ての人に好かれるワケでは無い。

それに人には好みがあるから、
イケメン好きの人でも
「このイケメンは好みだけど、
あのイケメンは好みじゃない」
という事もあるようです。

因みに私は
キャラクター重視派です。
と言うと、
「本当?」とツッコまれるでしょうか。

モチロン、
「イケメンは嫌」とは言いませんけど……。

私は子供の頃
TV で時代劇をよく観てました。
水戸黄門』『大岡越前』『遠山の金さん』等
数ある中で私が一番好きだったのは
大川橋蔵(敬称略)演じる『銭形平次』です。

銭形平次』の何が好きだったかというと、
それはモチロン
岡っ引きの平次親分が
悪者を捕まえるカッコ良さです。

平次は颯爽としていて、
強く正しいスーパーヒーローでした。

私は、平次の正義感とか
小気味良い感じが好きだったと思います。

ほら、やっぱり私は
《キャラクター重視》
と思うんだけれど……。

ただ
銭形平次を演じていた大川橋蔵は、
《かなりの男前》という事でも
名高い役者さんだったのです。

私は全く
そこを意識していませんでしたが、
そう言われれば、平次は美男でした。

じゃあ私も(自覚の無い)
《イケメン派》なのでしょうか?

銭形平次で、もう一人
私の好きなキャラクターがいます。

平次をライバル視している
《三ノ輪の万七》です❤
万七親分は、平次親分と同じ
岡っ引きですが、
平次がいつも手柄をたてるのが気に入りません。

万七は、タヌキ面で
性格はひねくれています。
オッサンで古狸といった感じです。

万七の子分は慕っていますが、
ストーリーの中では嫌われ役という事でしょう。

だがしか~し!
私は、この万七も顔を含め好きでした。
万七が登場するのを楽しみにしていました。
出て来ないと物足りなさを感じました。

はたして私は《イケメン好き》か?

私は
平次の女房の《おシズ》も、
粋な感じで好きでした。
子分の八五郎も好きでした。

……私がイケメン好きとは未だ肯定できませんが、
(他人様にとっては尚更どーでも良い事ですが)
私が《銭形平次が大好きだった》のは
間違い無いですね。

平次を演じた大川橋蔵氏ですが、
55才で亡くなられてます。
今年、生誕90周年だそうです。

ところで、
銭形平次はドラマで
「あっしは、神田明神下の平次です」と
言っている様に、
東京の神田明神は平次、縁の地です。

十数年前に私が行った時、
銭形平次の《顔はめパネル》が設置されてたと
記憶してます。

珍しい獅子像もありました。

TV時代劇の銭形平次
野村胡堂の小説『銭形平次 捕物控』が原作で、
物語はフィクションです。

だから神田明神
「あーここは平次もお詣りしたのね」と思っても
残念ながらそれは勘違いなのですが、
昨今はアニメ(フィクション)の舞台となった地を
訪ねる《巡礼》というのが有る様ですね。

「あ、あの場面、実際はココなのね」
という楽しみはわかります。

何もこれは今に始まった事では無いですが、
小説『赤毛のアン』の舞台
カナダのグリーンゲイブルズへの《旅》や、
映画『ローマの休日』の王女のマネして
石段でジェラート食べる《ツアー》
(今は飲食も、石段に座る事も禁止されてます)
と言うよりも、
《巡礼》と名付けたところが
現象に付加価値が付いた感じがします。

以前TVで、
イタリアの何処か(ベッローナか?)に
ロミオとジュリエット』の
《ジュリエットの家》だかがあって、
《恋の御利益が有る》と言われて大盛況
というニュースを見ました。

しかし、
この御利益というのはホンマかいな?
ロミオとジュリエット』の舞台はイタリアだけど
作者のシェークスピアはイギリス人……。
物語は当然フィクション……。
そんな感じの所に《恋の御利益》という
スピリチュアルエナジーが宿るのか?

でも、
御利益を授かると有名だった場所に
スピリチュアルの分かる人が訪れたけど、
「何も感じなかった」
という事が有る様ですから、
逆に言うと
あの《ジュリエットの家》にも
本当に御利益は有るのかも知れません。

この『ロミオとジュリエット』のお話しですが、
若い男女が一目惚れをした事で始まります。
でも互いの家が敵対していたという事で
悲恋となるのですよね。

さて、二人は互いに一目惚れ。
要は美男美女だったという事でしょう。
お芝居では美男美女の役者が演じてますし……。

もしジュリエットが
「男は中身が肝心」という価値観があったら、
「ロミオは軽薄で短絡的」と思ったかも知れません。

そしてロミオも
「ジュリエットは美人だけど、
女は他にも山ほどいるし。
何も敵対している家の娘と
リスク負ってまで付き合う価値有る?」
というタイプだったら、話は変わってきます。
……て、言うか、話し終わっちゃいますね。

イケメンでも、
キャラで頑張るロミオが活躍する話は
どんな話になっていたでしょうか?

まぁ何はともあれ、
後3週間余りで今年も終わり。
初詣では平次の投げ銭の様に
お賽銭が宙を飛びますね。
願いを込めたら、きっと御利益が……。

……それでは今日はこのへんで。
またブログでお会いしましょう✨

   夏の真昼

本日のBGM:舟木一夫銭形平次の主題歌』

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小説『フーガ遁走曲~白薔薇婦人が愛した庭~』
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