アリスが王様の夢の中で
女子の好きなお話しで
『不思議の国のアリス』は
きっと上位に入ると思う。
ウォルト・ディズニーがアニメ化してるので、
子供の頃から好きと言う人が多そうだ。
ストーリーはハチャメチャで、まるで
ひっくり返したオモチャ箱。
また、
女子が主人公の物語に
『シンデレラ』『白雪姫』『眠れる森の美女』等の
美女・お姫様モノがある。
素敵な王子様と結婚して
いつまでも幸せに暮らしましたとさ
「めでたし。めでたし」。。。。で、
読み聞かされた
児童も直感で、安泰の形！と、捉えるんですよね。
だけど、私みたいなオッチョコチョイは
「それって退屈じゃない？」なんて
思ってしまうのですよ。。。。
それで、そういう女子は
アリスの不思議の国に
迷い込んで行くワケです。
『不思議の国のアリス』と
続編の
『鏡の国のアリス』は
物語に『マザーグース』が
編み込まれていたりして、
何か《深読み》していける物語なんですよね。
『ダ・ヴィンチ・コード』みたいに。
『鏡の国のアリス』の方だったと思うけど、
強い風だかが吹いてきた時
赤のチェスの女王が
｢同じ所にいる為には、
一生懸命 走らなくてはいけない｣
と言うのだが、
この言葉は《真理だな》って感じで好き。
それから
白のチェスの王様がアリスに、
｢気を付けて！
《王さま》を起こさない様に！
《王さま》が目を覚ましたら
自分たちも、この世界も全部消えちゃう。
これは《王さま》の夢の中だから｣
と言うが、これも良い。
アリスが《よろず屋》みたいな店で
タマゴを買おうとするけど、
手を伸ばせば伸ばすほど
タマゴは遠ざかって行く。
そこの店番はお婆さんで、
歳をとっているから声に力が無い。
アリスが｢何だか羊の鳴き声みたい｣
と思ってお婆さんを見ると
お婆さんは羊になっていた。
……というシーンが好き。
この後、タマゴは
ハンプティダンプティになったんだったけ？
羊の方はイスに座って編み物をしている。
まるでお婆さんみたい……って、
元々お婆さんだったんだけど……。
それで、この様子は
「何となく《ミスマープル》ってこんな感じ？」
とも思うんだけれど、
実際の(？)ミスマープルは小説でもドラマでも
もっと “ かくしゃく ” としている。
《ミスマープル》は
アガサ・クリスティのミステリー小説に登場するお婆さん。
探偵では無いけれど、謎解きが得意。
『名探偵登場』という映画(ＤＶＤも出てる)がある。
有名探偵が色々登場するのだが、これに
《ミスマープル》も登場する。
ここでの《ミスマープル》の一番の名場面は
何と言っても最初の登場シーンに尽きる。
ところで、
『赤毛のアン』も
女子には人気だと思う。
アニメにもなり、この中で
アンの友人のダイアナが
｢面白い本がある｣と言って
アンに貸したのが、
『不思議の国のアリス』だった。
アンは両親を幼い時に亡くし
孤児院で育ち、
ある家庭に引き取られた事もあるが、
そこでは小間使いにされていた。
アンの台詞で
(小間使いにされていた家の意地悪夫人の事を)
｢私に優しくしてくれようと思っていたけれど
忙しくって、それが出来なかったんだわ｣
と言うのが胸にこたえる。
後にアンを家に迎える
マシューとマリラ老兄妹だが、
当初は農作業を手伝える男の子が欲しかった。
だが、斡旋所が寄越したのは
女の子、アンだった。
｢あの子(アン)は私達の農作業の手伝いは出来ない｣と言うマリラに、
マシューが
｢私達があの子を手伝えるかもしれないよ｣と言う。
ここが凄い！
《アリス》の方は続編が《鏡の国》だけだが、
《アン》の方の続編は何作もある。
アンの娘も結婚して、
幼い男女を引き取って育てて……。
とかだったと思う。
続編の続編の続編……と読んでいくと
何だか秩序だったホームドラマみたいな感じがしてくる。
ホームドラマは王道。
お姫様の｢めでたし。めでたし｣の続きだ。
だからなのか、私は全作は読破していない。
お姫様のお話しが好きな人は
女子力が高そうだ。
大人になって、
白馬に乗った王子様じゃなく、
ポルシェに乗ったエグゼクティブと
結婚しているかもしれない。
一方、
『不思議の国』へ入り込んだ私は
未だ《王さま》が目を覚まさないらしくて、
《ナゾ》だとか《クイズ》が今も好きだ。
そして、不思議の国には
《王子さま》は登場しない。
《玉子》は、登場するのだが…………。
……それでは今日はこのへんで。
またブログでお会いしましょう✨
夏の真昼
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